解決事例
NO.8 個人再生申立 ⇒ 住宅ローンの保証会社に代位弁済されてしまったが、住宅を手元に残せた事例
<事案>
Hさんは、住宅購入にあたり、不動産業者から現在の家賃と変わらない金額でローンが組めると言われ、不動産を購入されました。しかし、その後勤務先の業績が悪化してしまったことによるボーナスカットと、収入が低下してしまったことが原因で、住宅ローンが支払えなくなってしまいました。
住宅ローンの滞納が続いてしまった結果、銀行から保証会社に代位弁済されてしまい、Hさんは保証会社から一括返済を求められてしまいました。
そこで、困り果てたHさんは、当事務所に相談に来られました。
<解決に至るまで>
住宅を手元に残したいというHさんの強い意向を受け、住宅ローンの代位弁済から半年以内に申立をすれば、住宅を手元に残せるという個人再生の巻戻し制度を利用することになりました。
しかし、Hさんが弊事務所に相談にいらっしゃった時点で、住宅ローンの代位弁済から既に3ヶ月が経過していました。さらに、住宅ローン債権者2社のうち1社には債権回収を専門とするサービサーがついていました。申立までの期限が残り3ヶ月しかない状況で、速やかに各住宅ローン債権者と交渉をまとめる必要がありました。
住宅ローン会社のうち1社が、巻戻しには非協力的であったために、手続は難航しました。しかし、住宅ローン債権者2社と巻戻しについて粘り強く交渉し、滞納していた住宅ローンについて、1社は分割払い、もう1社については認可決定後に速やかに一括弁済することで和解が成立しました。その後、すべての債権者の同意を得たうえで、巻戻しに成功しました。
債権者との粘り強い事前協議が奏功して、Hさんは無事に個人再生をして住宅を手元に残すことができました。