解決事例
NO.10 個人再生申立 ⇒ 返済額を5分の1に圧縮し、返済継続が可能になった事例
<事案>
Aさんはこれまで生活費が一時的に不足した時は、借入れをして生活費を補っていました。家族を守る為に懸命に働いていましたが、交通事故に遭ったことがきっかけで、半年間休職しました。これが原因で昇給と昇格の機会がうばわれただけではなく、給与も低下してしまいました。追い打ちをかけるかのように、仕事上の過度なストレスもかかってしまい、Aさんは精神的に追い詰められていきました。追い詰められたAさんは、ギャンブルと高額な飲酒飲食に走りました。債務はあっという間に膨らみ、Aさんは返済を続けられなくなりました。
<解決に至るまで>
Aさんは、収入が安定していたことと、免責不許可事由が多いことから破産は困難であったため、弁護士の助言により、個人再生手続を選択されました。しかし、債権者の中には単独で過半数の議決権を持つところがありました。この債権者に不同意を出されてしまっては、Aさんの個人再生は成立しません。
そこで、申立前に債権者と再生計画に同意するように、弁護士が何度も交渉を重ねました。債権者には特にAさんの生活状況や負債状況等、再生計画が認可されれば履行可能性が十分にあることを説明しました。
その結果、すべての債権者から不同意を出されることなく、認可決定を得ることができました。
<結果>
認可決定を得て、Aさんの債務は5分の1に圧縮されました。毎月の返済額も圧縮されたため、Aさんは転職後の収入から充分に返済をすることが可能になりました。