解決事例
NO.18 破産申立 ⇒ 代表者が脳溢血で倒れ,話すことができないため,奥様に代表取締役を変更後に破産申立をした事例
<事案>
Aさんは奥様と共に会社を経営していました。Aさんの営業で受注していましたが,脳溢血で倒れて半身不随となり言語障害が残りました。営業担当者を雇い入れAさんの代わりをさせましたが,受注が激減し月々の支払もできなくなったため,当事務所にご相談に来られました。
<解決に至るまで>
破産手続において代表者は,債権者集会などで説明する義務があります。Aさんは声が出ないため口頭での説明ができません。奥様は,経理を担当しており,会社の内情をよくご存じでした。そこで,代表取締役をAさんから奥様に変更し,会社の破産申立をしました。
<結果>
奥様は,きちんと説明し,破産手続は無事終了しました。Aさんは,資産はありませんが,銀行などの金融機関に対し多額の会社の保証債務を負っていました。Aさんも破産申立をするか検討しましたが,Aさんの希望で破産申立はしないことになりました。Aさんは,ご自身で金融機関に連絡し,状況を説明しました。その結果金融機関は状況を理解し,Aさんに請求はするが訴訟提起等の法的手続はとらない,となりました。
現在Aさんは,奥様と静かな生活をしておられます。
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